LIFESTYLE DISEASES禁煙・生活習慣病
禁煙外来
禁煙外来は初回のみ予約制です
月曜・水曜・金曜の15時30分でご予約ください
(2回目以降は通常の診療時間内に行います)
当院では、「ニコチン依存症」と診断を受けた方に対して、禁煙補助薬による禁煙治療を行っています。
初回は予約制になりますので、お電話や来院時などに事前にご相談ください。診察では、禁煙治療においての注意点などもお伝えします。
健康保険を使って禁煙治療を受けるためには、以下の要件を満たすことが必要です。
- 禁煙することを本人が希望していること
- ニコチン依存症を診断するスクリーニングテスト(TDS)でニコチン依存症と診断されること
- 1日の喫煙本数×喫煙年数(ブリンクマン指数)の値が200以上あること
(35歳未満の場合はこれに該当しなくても可能です) - 禁煙治療プログラムについて説明を受け、禁煙治療を受けることに文書で同意していること
過去に健康保険で禁煙治療を受けたことがある場合、前回の禁煙治療の初回診察日から1年を経過しないうちは自費診療になります。
また現在、慢性疾患で診療を受けられている方は必ず主治医の許可を得てから予約をしてください。
POINT
喫煙によるリスク
喫煙習慣が長期に及ぶと、肺がんや喉頭がん等、がんの発生リスクが増えるだけではなく、肺の構造破壊が起こり、禁煙するだけでは元の状態には戻らなくななってしまいます。高齢になり、動作時の息切れが強くなった時には酸素療法が必要になります。
また経済面においては、タバコ代がかかることがよく問題にされていますが、喫煙を続けることにより健康に働ける期間が短くなる上に、医療費もかかるようになり、そちらの方が被害は甚大です。仮に就労期間が5年短縮された場合、年収を掛け合わせた額が経済的損失になってしまうからです。そして本人だけでなく、家族や周りの人の受動喫煙が与える影響も問題です。喫煙習慣はニコチンに対する一種の薬物中毒で、本人の気合いだけで禁煙をするには困難な側面があります。禁煙に関する教育と薬物治療により、一人で禁煙に格闘されるよりも効率よく禁煙のサポートができるようにいたしますので、まずはご相談いただければと思います。
生活習慣病予防
生活習慣病の原因を知るには、日々の食事や生活スタイルを把握することからはじめます。病気を予防するための治療方法は一人ひとり異なるため、まずはしっかり現在の食事内容や運動状況などをお聞かせください。
生活習慣病の代表的なものに、高血圧、脂質異常症、糖尿病、メタボリックシンドロームなどがあり、ご相談件数は年々増えています。
生活習慣病の基本的な治療方法をもとに、患者様のライフスタイルに合わせた治療をご提案します。
生活習慣病の基本的な治療法
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運動療法
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食事療法
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禁煙指導
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薬物治療
POINT
メタボリックシンドロームと診断された方
メタボリックシンドロームと診断された時点で、将来の脳卒中、心臓病、認知症、腎臓病などに至る道筋が明確になってきたと自覚をする必要があります。
重要なことは、自分自身の食事と運動に関する生活習慣の改善で治る可能性があるという事です。食事は、油ものなどカロリーの高いものは避けることはもちろんのこと、カロリーだけではなく、食べた物が、どのくらいのスピードで消化管から吸収されるかを考える必要があります。でんぷんや砂糖、あるいは粉から一旦加工してできた製品は、吸収速度が早く、急激な血糖上昇を引き起こし、動脈硬化、肥満を加速させます。白飯を食べるより、多少玄米や他の穀物が混合された食事の方が好ましく、最初に野菜から食べる習慣により吸収スピードを遅らせることが可能です。また人間の体内時計の働きで、夜間に食べた物はエネルギーに変換される効率が悪いので主食を減らすようにして、逆にエネルギーへの変換率が高い朝にご飯を多く食べる食生活への変換が大切です。運動によるカロリー消費は意外と少ないものです。しかし最もエネルギー消費がなされる筋肉を、運動により維持したり増やすことで、何もしなくても消費できるカロリー(基礎代謝量)を増やすことができます。当院では食事療法の指導も行っているので、普段の食生活の見直しから一緒に改善できればと思います。
腸内細菌環境の改善提案
私たちの腸内には、数1000種以上の腸内細菌が生息していると言われ、食生活や薬の影響で腸内バランスが悪くなってしまいます。
腸内細菌のバランスが崩れると、下痢が続き1日に何回もトイレに行く、下剤や薬を飲まないと便が出ないといったお悩みだけでなく大腸炎や大腸がんなどの腸の病気、肥満やアレルギー、糖尿病などに関わってきます。当院では腸内細菌環境の改善提案として、腸内細菌バランスなど確認し、食事や乳酸菌改善プログラムを指導し病気予防へとつなげています。
■ 悪化する主な原因
- 高脂肪、食物繊維不足などの偏った食事
- 暴飲暴食
- 薬による影響(抗菌剤など)
- 細菌感染
- 加齢
- ストレスや過労など
■ 改善による便の変化
- 定期的に便が出るようになる
- 色…黄色っぽくなる
- 形…バナナ状
- 臭い…臭いがキツくなくなる※
個人差があります。臭いが強いからと言って必ずしも腸内環境が悪いとは限りません。