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尿検査でがんを発見|miSignal®(マイシグナル)を令和5年3月から導入開始

住民健診、人間ドッグ、会社健診を毎年受けることは大変重要です。しかし、それらをもってしてもがんの初期発見が遅れてしまう場合もあります。

今回、当院ではmiSignal®(マイシグナル)というがんの早期発見を目的とした検査を導入いたします。

これは尿を採取するだけで最高7種類のがんを発見できる(精度100%ではないですが)もので、名古屋大学のベンチャー企業が開発した検査になります。

以下では、がんに関する情報と、導入予定のmiSignal®(マイシグナル)の紹介、検査で分かるガンの種類などについて紹介します。

がんとは

正常な細胞とは異なる無秩序な動きや、増殖を起こす細胞の事をいい、別名『悪性腫瘍』と呼びます。

正常な細胞への遺伝子損傷などを原因として、異常な細胞が無秩序に増殖を起こすなど、細胞のコントロールができなくなった状態の細胞を指します。

この細胞の状態については、ステージで分類されています。

がんステージについて

がんのステージは大きく0期からⅣ期までの5段階で分けられています。

大腸がんを例として以下の表でステージを説明します。

ステージ 状態
ステージ0 大腸粘膜内にがん細胞がとどまっている状態
ステージⅠ がん細胞がさらに下層の固有筋層までに留まっている状態
ステージⅡ がんが漿膜(しょうまく)下層を超えてしみこむように広がっている状態
ステージⅢ がんの深さには関わらず、リンパ節への移転がある状態
ステージⅣ がんの深さやリンパ節への転移には関わらず、多臓器への転移がある状態

がんは早期発見ができれば生存率が大きく改善します。早期発見のためには、適切な頻度で検査受診することが望ましいとされています。

miSignal®(マイシグナル)とは

令和5年3月から導入する、miSignal®(マイシグナル)という尿検査によるがん検査ですが、この検査で分かるがんの種類は全部で7種あります。

  • 大腸がん
  • 肺がん
  • 胃がん
  • 乳がん
  • すい臓がん
  • 食道がん
  • 卵巣がん

普段から検診を受けてがんに対して気をつけている方でも、発見が遅れてしまう場合もあります。

この検査を受けるメリットとデメリット

メリット デメリット
  • 通常の診察と同時に検査が受けられる
  • 自身で検体の発送手続きなどしなくてもよい
  • 問診表の入力サポートがある
  • 診察と一緒に結果説明が受けられる
  • 高リスクの場合は専門機関、精密検査への紹介
  • 検査費用が高い
  • がんの診断ではない

医療機関を利用してmiSignal®(マイシグナル)を検査するメリットとしては、受診と同時に検査を行うことが可能で、自身で検体を発送するなどの手間を省きます。

検査結果も当院で受診時に説明する流れとなっており、もし項目に高リスクがあった場合は次に受けるべき専門医や精密検査の案内をいたします。

問題はコストですが、検査に60,000円近い費用がかかるため、誰にでもお勧めできるものではありません。

今後、miSignal®(マイシグナル)に関する専用ページを開設する予定です。興味のある方はお気軽に当院までお問い合わせください。

miSignal®(マイシグナル)に関する公式ホームページはこちらからどうぞ。

miSignal®(マイシグナル)公式ホームページ