5月の連休明けから、コロナは第5類感染症扱いとなり医療機関もほっとしているところです。
コロナ感染症が5類へ移行することで行動制限も緩和され、感染対策も個人の判断に委ねられるなど、コロナの感染対策に対する大きな節目となりました。
これまでの3年間の出来事と感染対策の取り組み
とにかくこの3年間は当クリニックにとっても 暗く長い道のりでした。
コロナの流行初期の頃の話ですが、定期的にお願いしていた清掃業者がクリニックの駐車場に白い車を停め、清掃しているところを“あそこはコロナが発生したので消毒をしているのだ”というデマが、広範囲の地域に流されて困ったこともあります。
コロナ流行初期の私の方針として、『日ごろから診ている患者様が風邪症状であっても当院で同じレベルの診察が継続して行えるようにすること』でした。
感染に対する取り組み
最初の1年目の夏頃には一時的にコロナ患者が減少した際に、周囲からは感染対策の設備が無駄になるのでは?と言われたりしましたが、陰圧室の増設整備やドームの設置、PCR検査機器の購入、最新型の清浄機など設備投資を行いました。幸い現在に至るまで安全に診療することができております。
特に2台あるPCR機器は13分以内に診断結果を出すことが可能で、早期の治療方針や他院への紹介を大変容易なものにしました。これまで膨大な数の検査を施行してきましたが、検査結果に対するクレームが出たことはありませんでした。
また、クリニックの入り口ではこれまでずっと看護師や臨床検査技師による感染防御のトリアージを行ってきました。玄関先の為、夏の日はとても熱く、冬の日は大変寒かったかと思います。当院では基礎疾患をお持ちの患者様も多く通院しているため、院内感染を起こさないためにも職員一同、徹底して対策しておりました。
(※5類へ移行した現在は自動検温器へ置き換わっています。)
コロナ院内発生は0!
このコロナ期の3年以上の間、院長を含めて全職員でコロナに罹患したのは1名のみで、その方の感染もご家族からの感染でした。
この間、院内でコロナが発生することはありませんでした。この数字は、職員が日頃から如何に徹底した対策を取っているか示すものであり、スタッフは外出、旅行などを控え、ストイックな生活をして頂いていたものと頭が下がる思いです。
5類移行後も
5月8日の連休明け以降、コロナは第5類へ移行しましたが、院内で症状のある方を検査しているとまだまだコロナ患者はいるようで、継続してマスクなどの予防が必要であるように思われます。
また、病初期であれば効果的な薬剤もありますので、早期の検査による診断が有用です。
国のコロナに対する第5類の枠組みなど詳しく知りたい方は、以下の厚生労働省バナーからご確認頂けますのでご参照ください。出典:「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」(厚生労働省)令和5年6月1日に利用)
当院の入り口を彩る夕方の紫陽花です。東海地方も梅雨入りですね。