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コロナウィルスの再ブレイク|フルロナ感染例と経口治療薬の費用負担について

前述の私のブログではコロナが収束しつつあり、喜んでいると記しておりました。コロナが5類扱いへ移行することで行動制限も緩和され、感染対策も個人の判断に委ねられるようになり、落ち着きを見せるかと思われました。

しかし残念なことにその後、大変辛い状況に逆戻りをしております。

コロナ感染とインフルエンザの感染者数増加

コロナ感染の再燃に加え、夏の時期にもかかわらずインフルエンザA型の感染がブレイクするという追い討ちがあり、医療機関はその対応に苦慮している状況です。

当院のようにコロナに対する検査でリアルタイムにPCR検査を行う医療機関は少数ですが、高価な輸入検査キットの費用や患者様への問診、その検査作業に要する時間、それら一連のプロセスを考慮すると、時間的にも経済的にも医療機関としては大変大きな負担となっております。

また、他の医療機関で断られて当院に来院されるケースも少なくありません。

これから冬に向かい感冒様症状の患者数が増加すれば、当院でも全ての患者様に対応できるか心配です。

夏季のインフルエンザ感染

これまでインフルエンザとは冬から春にかけて流行する傾向にありましたが、今年の夏は若者を中心としてインフルエンザA型が広がっておりました。

この季節にこれまで感染者数が増えるということは経験したことがありません。

また、通常では秋口にインフルエンザの予防接種が始まるために、当然ワクチンで予防することもできない状況でした。

コロナウィルス感染とインフルエンザA型の同時感染【フルロナ】

題名の通り、PCR検査とインフルエンザ抗原検査を行うことによって、同時感染が発覚する事例がありました。

これも高齢者ではなく比較的若い人たちを中心として感染しています。当院でも10月までに3例経験しました。

当院の方針として、患者様の症状を問診で聞き取ったうえでコロナウィルス検査とインフルエンザ検査を同時に施行する提案をさせていただいております。

どちらの感染も否定できて、初めて風邪の診断でお薬を患者様の症状に合わせて処方させていただいております。

コロナ特効薬の有料化

さらに困ったことにコロナに対する抗ウイルス薬はこれまで無料でしたが、10月からは有料となり患者様への負担が増えることになり、適切な治療がなされないことを懸念しております。

もともとこの抗ウイルス薬はひとりあたり、自費で購入する場合は5万7000円から10万円近くかかり、大変高価な薬でした。

これまではその薬の費用を政府が全額負担しておりました。

しかし、10月からは保険の3割負担の方は9000円、2割の方は6000円、1割のかたで3000円の自己負担となり、おそらく投与を希望されない方も増えるのではないかと懸念されます。

日本の経済も低迷しておりますが、我々を取り巻く環境も含め、だんだん住みづらい世の中になっているようです。

以下は、コロナウィルス感染症と季節性インフルエンザについて厚生労働省が発表している記事のリンクになります。

参考までに一読ください。

 


【引用文献】新型コロナウイルス・季節性インフルエンザの同時流行に備えた対応:厚生労働省公式HP